会話を即変換&表示する夢のようなアプリ

 手話や外国語の通訳がいないと難しいコミュニケーションの場に役立てようと、あるベンチャー企業が開発したアプリです。「UDトーク」という名前で、「ユニバーサルデザイン」の意味を持っています。しかも、この翻訳機能は約30か国語に対応しているというので、かなりの秘境からの来客でない限り、ほぼ対応可能なのです!

 

 学生時代によく漠然と考えていたのですが、講義内容をノートに書き写したいんだけど、先生の話が早すぎてペンを動かす速度が間に合わない・・・そんなときに、先生の言葉がパッと空中に文字として浮かんだらもっと頭に入ってくるのに、みたいなことを。これが叶ってしまうのですね!講義内容を録音したり動画撮影したりして記録に残すことはできたとしても、ことばを即座に文字化して記録するということは、その当時魔法でしかありませんでした。

 開発者の想定する用途としては、先にも書いたように聴覚障害者や外国人を交えた場面とのことでしたが、これは他にもいろいろな場面での可能性が広がりますよね!

 

 利用方法は、あらかじめiPadにUDトークアプリをインストールしておき、また該当する会議用に設定されたQRコード付きの用紙を用意します。そして各ユーザーがiPadとこの用紙を手元に用意し、アプリ内のQRコードリーダーに用紙のQRコードを読み込ませると、会議での会話の内容がiPadに表示されるのです。画面のイメージとしてはLINEのような感じとなっています。この各参加者が、画面の中にある「タップして話す」ボタンを押しながら発言すると、その画面にどんどん時系列に会話内容が表示されていきます。ここで翻訳機能をONにしておくと、その会話の下に翻訳が同時に表示されるのです。ただ、この翻訳機能の精度はちょっとまだ怪しいところもあるようですが、これは発言者の滑舌にも左右されるようです。

 

 翻訳機能がちょっと怪しいといえば、某G先生の翻訳アプリ。わたしは中国語→日本語を利用していたことがあるのですが、文字を読み込ませて翻訳する場合、かなり漢字に忠実に翻訳してくれるのでなかなかおもしろい結果になり、3分に1回は吹き出しながら利用しておりました。なんといっても辞書を引くより楽ですもんね~。そんなに大事な用途でなければこれで十分だと言い聞かせ、あとは自分でそれらしくアレンジしながら利用しました!そしてこれを中国人に見せるとさらに大爆笑されるという。(注:これは業務上の話ではありません!)

 

 このUDトークは個人でも利用可能であり、その無料版は3分まで利用可能。制限無しでの利用は、月額240円。法人は月額24,000円~とのことです。わたしもぜひ何かの機会に利用してみたいと思っています。