【必携】運用開始!8か国語対応の災害時アプリ

 8か国語対応の災害時アプリ「CARED」が今月から本格運用となりました。

 CAREDとは、「多言語対応・広域災害情報予測システム」(Multilingual Wide View Disaster Information Prediction System )のスマートフォン用アプリです。

 開発したのは、大阪大学・危機管理学の塚本教授。現在対応可能な8か国語は、英語・中国語・韓国語・ベトナム語・インドネシア語・スペイン語・ポルトガル語・日本語。さらに今年度中には10言語以上に増やす見通しだそうです。

 

 その内容は、地震などの災害発生時に、被災者にアプリを通じて被害の状況について簡単に答えてもらい、その回答から把握した被災状況を地図上に視覚的に表示する仕組みです。このとき、被害のレベルを深刻な順に赤、黄、緑の3色の点で表示します。この情報は、自治体ごとにデータ化することができ、被害予測や緊急援助計画の策定に生かせるということです。

 

 また、各個人で設定することにより、あらかじめ登録しておいた相手に緊急時に安否情報を送ることができたり、自分がいる場所の位置情報や伝えたいコメントなどをSNSと連携して同時に送信することもできます。

 突発的な事故の際など、メッセージを打ち込む余裕がないときのための「パニックボタン」も用意されていて、画面上に表示されたパニックボタンを2回押すと、利用者の周囲の音声が10秒間録音され、位置情報とともに登録先に送られる仕組みも備わっているのです。

 公の機関へのリアルな情報提供と、個人の安否確認、さらには危機状況の発信が同時に叶う画期的なシステムですね。

 

 開発者の塚本教授は、主に留学生や外国人労働者に利用してもらいたいとしています。

みなさんの周りに、まだ日本の環境に慣れていない外国人の方がいたら是非紹介してあげてください。

 阪大のサイトからパンフレット(日本語版・英語版)を入手できます 

    →http://www.respect.osaka-u.ac.jp/activities/notice/cared_pamphlet/

 

 日本語にも対応ということなので、現地人の私たちも活用できますね!